男性不妊の改善

男性も体を見直す必要があります!

健康な男女が避妊をせず夫婦生活を営んでいるのに、2年以上妊娠しないことを不妊症といいます。女性は生理不順や生理痛がひどいなどの症状があると、妊娠しづらいのではないかと潜在的に思っているのですが、男性は射精できれば異常はないと思いがち。しかし、実際は不妊の原因は男女半々だと考えられています。

妊娠はパートナーの力が不可欠です。男性も体をチェックすることが大切です。男性が妊娠力を上げるために普段の生活の中でできることを、ぜひ取り入れてください。

毎日の心がけで精子は変えられる

染色体の異常で精子形成ができないなど、根本的なトラブルがある場合は精子の状態は変えられません。しかし病気がない場合、精子は毎日作られるので、普段の心掛けである程度精子の状態はいい方向に変えられます。

健康な体を維持して精子の細胞分裂を活発にする、睾丸が精子を作るのに最適な32〜33度を保つ、睾丸を適度に刺激して血液の流れをよくする、古い精子をためないよう定期的に放出する、といったこと。生成から射精まで約72日かかるため結果が出るには約3ヵ月近くかかります。

精子をいい状態にするために心がけたいこと

男性不妊を改善するためにいい習慣

@朝食は必ずとる
A適正体重、ダイエット
BビタミンCをとる
CビタミンEをとる
D亜鉛をとる
E豆腐、納豆、味噌などの大豆食品をとる
Fアルコールを減らす(ビールなら一日1杯)
G下着をフカフカのトランクスに替える
Hきついジーンズや、パンツをやめる
Iサウナ、長湯を控える
Jコーヒーをやめる
Kマスターベーション、あるいはSEX(射精)を週2回以上する
L起床時、寝る前、睾丸を3分間手で軽くもむ、マッサージする(他人の手でも可)
M禁煙
Nパソコン作業を一日2時間以内にする

男性もストレスがあると不妊の原因になる?

性欲が低下するだけでなく、精子の数が減ったり、運動率が低下することも ストレスによる影響は男性にもあらわれます。

ストレスによって精子をつくる能力が低下したり、精子をつくるプロセスに問題が起こるため、精子の数が減ったり、運動率が低下することがあります。

また、ストレスによって、性欲そのものが低下したり、不妊治療そのものがプレッシャーになり、セックスができなく なるケースも少なくありません。

女性の場合と同様に、だれかにじっくり話を聞いてもらったり、リラックスできる時間を積極的につくったりするように心がけましょう。

不妊の疑いがあるとき、男性の多くは自身の検査に抵抗を感じます。「不妊の原因が自分かもしれない」と考えるだけで、プライドがくずれかねないほどのショックを受けるからです。

また、男性は女性に比べ、感情表現が苦手です。なかなか妻に協力をうまく伝えられなかったり、思いやりの言葉がかけられなかったりします。男性は、妊娠・出産に対してそうした複雑な思いがあるため、不妊の検査に積極的になれないことがあるのです。

 

妊活は夫婦で力を合わせてこそ成功するもの。二人の関係づくりのためにも、妻は夫の心理的なプレッシャーを察してあげましょう。

 

男性の不妊検査は不妊専門の婦人科でも精液検査ができますが、男性不妊を専門に扱う泌尿器科のほうが、より正確で詳しい検査が受けられます。

泌尿器科を受診すると、妊娠させた経歴の有無、手術歴、性交渉の回数などを問診票に記入します。診察では、陰嚢部の触診と 超音波検査を受けます。

クリニックの個室でマスターベーションにより精液を採取し、精子の数や動きなどを調べる精液検査も行われます。その結果、必要に応じて治療が行われます。