不妊治療用語辞典

不妊治療によく出てくる用語です気になる言葉はチェック@

【あ行】
黄体機能不全

卵が成熟して排卵すると、残った卵胞は黄体化してプロゲステロンという黄体ホルモンの分泌を開始する。このプロゲステロンの量が少ない、もしくは分泌期間が短いと、子宮内膜は十分な厚さにならず、受精しても着床しづらくなることがあります。この状態を黄体機能不全といいます。

【か行】
基礎体温

毎朝目覚めて起き上がる前に婦人体温計ではかる体温.正常に排卵している場合、月経から排卵までは低温期を示し、排卵後には高温期を示す.低温期、高温期の持続期間はともに約14日間です。排卵がない場合は、体温が上がらないため低温期のみの状態になり、妊娠した場合は高温期が続きます。

機能性不妊

夫婦そろってどの検査でも異常がなく、原因がわからない場合をいいます。

クラミジア感染症

クラミジアという細菌が目や咽頭、肺、性器にうつる感染症.性行為によって感染した場合、男性は尿道炎、女性は子宮頸管や卵管に炎症を起こすことがあります。症状が進むと不妊の原因となることもあります。

クロミフェン

一般的によく使われる排卵誘発剤(飲み薬)。商品名はク囗ミット、セ囗フェン、フェミ囗ンなど。

顕微授精

体外受精のとき、顕微盲抑精子を直接、卵子に注入する方法です。

抗精子抗体

精子に対する抗体。子宮頸管粘液に含まれた抗精子抗体は、精子を異物とみなすため、精子は受精能力がなくなったり、動かなくなってしまったりします。

高プロラクチン血症

プロラクチンは「乳汁分泌ホルモン」ともいい、月経や排卵を抑制する働きがある。このホルモンがなんらかの理由でたくさん分泌されてしまうのが高プロラクチン血症。排卵障害や着床障害の原因になる。夜間またはストレスが強いときにだけプロラクチンが高くなる潜在性高プロラクチン血症もあります。

【さ行】
子宮筋腫

子宮の筋肉からできる良性のこぶ(腫瘍)。子宮の内腔にできる粘膜下筋腫と筋層内の筋腫は不妊原因になりやすいことがあります。

子宮内膜症

子宮内膜の組織が、卵巣や卵管など、子宮内腔以外の場所で増殖する病気です。進行するとチョコレート状の嚢腫を形成し、卵巣がはれ上がったり、臓器どうしの癒着を招くこともあります。

子宮卵管造影検査(HSG)

卵管の通りぐあいを調べる検査。腟から子宮口に細い管を入れて、造影剤を入れ、X線撮影を行なう。

人工授精(AIH)

排卵日に、精液を直接、子宮内に注入する方法。精子は当日の朝に採取し、洗浄・濃縮してから、良好な状態の精子を、腟から細い管を挿入して子宮の奥まで送り込みます。

【た行】
体外受精(IVF)

卵巣から卵子を採取し、精子と受精させたうえで、子宮に戻して着床させる方法。卵管が閉塞しているとき、精子の状態が悪くて人工授精ができないとき、一般不妊治療(タイミング法、人工授精)を続けても妊娠しないときなどにすすめられます。

タイミング法

排卵を予測し、その時期に夫婦生活のタイミングを指導する方法。卵子が受精できるのは排卵後約1日、精子に受精能力があるのは射精後約3日間で、自然の排卵を待つ場合と、排卵誘発を行なう場合があります。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

卵巣の皮膜がかたく、卵胞がある程度育っているのに外に飛び出すことができない病気です。