不妊治療の費用

不妊治療の費用を考える上での3つのPOINT

@不妊治療のほとんどは保険適用外

初診時に受ける基本的な検査のほとんどは健康保険が適用になりますが、治療で適用になるのは、排卵障害など病気と診断される一部のみです。人工授精や体外受精はその治療の全額が保険適用外になります。

ただし体外受精などの高額な治療を受けた場合、治療費の一部が助成される制度があります。

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A施設によって料金は異なる

健康保険適用外の場合、治療費はそれぞれの医療施設が独自に決めることになりますそのため、人工授精や体外受精そのものの費用はもちろん、同じ投薬や注射でも、通院する施設によって不妊治療の費用は違ってきます 。 

B人によって治療内容が違うため、料金も異なる

同じ人工授精や体外受精でも、もともとの原因や体の状況が違えば、治療のプロセスも違ってきます。治療内容が1人1人違うため、治療費も人によって違うのがふつうです。 

初診時と検査の費用 約4000円〜1万円

問診、内診、超音波検査、血液検査などで約4000〜1万円
※治療費の金額はあくまで目安です。金額は施設によって異なります。

初診検査の多くは保険適用ですが、どの検査を行なうかは施設により異なるので、それによって費用も異なります。保険適用外の特別な血液検査などをすると、この金額より1万円ほど高くなることもあります。

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タイミング法の費用 約3000円〜1万5000円

問診、超音波検査、血液検査、排卵チェックなどで約3000円〜1万5000円
※治療費の金額はあくまで目安です。金額は施設によって異なります。

排卵日を予測するための超音波検査の回数や、排卵誘発剤の種類や量などによって、費用が変わります。排卵障害と診断されたうえでの治療になると、投薬や超音波検査が保険適用になることもあります。

>>病院でのタイミング法について詳しくはこちら

自分でするタイミング法の場合は?

基礎体温表と婦人体温計で約3500円、市販の検査薬を買って約3000円
自分でタイミングをとる場合は、婦人体温計で基礎体温をはかって、基礎体温表につけたものから予測する方法と、市販の排卵検査薬を使って予測する方法があります。

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人工授精の費用 約1万4000円〜3万6000円

問診、超音波検査、血液検査、排卵チェックなどで約6000円
人工授精で約8000円〜3万円
合計約1万4000円〜3万6000円
※治療費の金額はあくまで目安です。金額は施設によって異なります。

まず、施設によって、人工授精そのものの料金にかなりの違いが。
さらに、それ以外にかかるhCGホルモンの注射やその他の投薬、超音波検査の回数などで、費用に差が出てきます。

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体外受精の費用 約28万円〜45万円

卵巣刺激、超音波検査、血液検査、点鼻薬、移植後のホルモン補充、妊娠判定などでで約6000円
体外受精で約20万〜30万円
合計約28万円〜45万円
※治療費の金額はあくまで目安です。金額は施設によって異なります。

体外受精そのものの費用に、卵巣刺激や各検査などの費用がかかります。顕微授精や胚凍結をするかどうか以外にも、検査の回数や体の状態による治療内容の違いで費用に差がでます。

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